包日記

包kurumiフラワーデザイナー五十嵐のブログ

植物達

雪美人

久しぶりにユリの話題でも。 カサブランカを代表とするオリエンタルユリ(日本などアジアに自生する原種ユリを、交配、育種したもの。香り高いものが多いです)は、白とピンクがほとんど。 でも、数年前(いや、十数年前?)からイエロー系のオリエンタルユ…

かぐや姫とマキシマ

このブログでシャクヤクはどんな品種の事について書いたっけ? と思って振り返ってみました。 そしたら。 あら。びっくり。 イエロードリームについてちょこっと書いただけだったようです。(アレはカワイイ品種です!) なので、今、花真っ盛りのシャクヤク…

夏の実

季節の移ろいを感じるものの一つに「実」があります。 6月に入ってから続々と花市場で「実」を見かけるようになりました。 「実」というより「果実」もしくは「ベリー」と言った方がピンとくるかもしれません。 特に今見かけるのが、ブラックベリー、ブルー…

アリウム「シューベルティー」

アリウム類が旬を迎えています。 「アリウム」というと、こじゃれた花のように聞こえるけれど、実はネギの仲間。 観賞用となるアリウムだけでも、結構な種類があります。 球状のものが多く球の大きさは、1cm強のちっちゃい「スネークボール」から、17〜18…

オンシジューム「ボブキャット」

たまに市場に出現する花があります。 ランの一種オンシジュームの仲間「ボブキャット」。 通常の黄色いオンシジュームは定番化しているので、欲しければほぼ手に入るけれど、茶色い「ボブキャット」は、たまにしか見かけません。 見かけると「むむっ!」と足…

母の日でした「2015」

母の日はたくさんのお問い合わせやご注文をいただいて、本当にありがたかったです。感謝申し上げます_(._.)_ 大々的に告知をしなかったのは、一人で仕入れして、作って、梱包しているので、作れる数が本当にわずかだから。 包kurumiをご利用いただくお客様は…

ほぼ中毒

「やっぱりスゴイなぁ」「やっぱりキレイだなぁ」と仕入れから使用するまで、触れる度に何度つぶやいた事か。 トルコギキョウは今や通年入手可能となり、季節感は薄れ珍しい花ではなくなりました。 そんな事を言う人を黙らせるトルコギキョウがあります。 圧…

ダリア「マルコムズホワイト」

大きな大きなダリア「マルコムズホワイト」。 「マルコムズホワイト」は基本、大輪ですけど、その中でも大きいクラス。 ハンパないインパクトです。 オリエンタル系のユリと同じくらいの大きさか、はたまたそれ以上か? 大きい花はテンション上がります。 こ…

ハナミズキ

今年は桜前線が走り抜けていってしまった感がありますね〜(@横浜) もっとゆっくり楽しみたいのに・・・そう思った方も少なくないはず。 桜は、その儚さが人気の一つかもしれませんが・・・ でもご安心ください! ソメイヨシノは終わっても、八重桜などは…

花言葉は、再び幸せが訪れる・純粋・純潔・謙遜・愛の告白・繊細

良い花言葉づくしなスズラン。 英国のキャサリン妃が2011年4月の結婚式のブーケに使っていて、とてもステキでしたが、まさにブライダルなどには持って来いな花言葉ばかり。 この季節に結婚する花嫁さんの特権かもしれません。 日本の市場でもモリモリと並ぶ…

移りゆく季節

昨日、桜の開花宣言がされた横浜ですが、切り花界では春のお花が終わりに近付いてきています。 春真っ只中のニュースがでたばかりなのに、変な話ですが、そろそろ「春らしい感じで」というご注文対応が難しくなってきてしまう・・・という感じ。 まだ市場に…

桜!

いよいよ街の桜もシーズンがやってきますね。 一方、切り花の桜と言えば・・・実は年末から出ているんです。 「お正月のお花に一足早い春を」という市場側からの提案だとは思うのですが、包kurumi的には一足どころではないような。気が早すぎるのでは・・・…

ちっちゃいアネモネ

一昔前はアネモネと言えば、開花時の花の直径が8cmくらいのものばかりでした。 それはそれでカワイイのだけど、大きすぎて使いにくいなぁ。というご意見があったのか近年、小輪のアネモネが登場しました。 こちらの開花時の直径は半分の4cmくらいでしょうか…

ブルニア。そして・・・

「シメジみたい」と何度か言われた事がありますが、これは「ブルニア」。 でもブルニアはシメジなどのキノコに分類される「菌界」に属するものではなくれっきとした植物です。 キノコの傘のような部分は「花」・・・らしいですよ。 キノコグッズが好きであり…

ゼンマイ

写真は「薇」。 読めなかったのは私だけではないですよね・・・ パソコンの変換で出てきて「ん?」と思ったので確認してしまいました。 そう「ゼンマイ」です。 ゼンマイに漢字があったとは。 なんで、くさかんむりに微なのだろう?? さて。 ゼンマイは春の…

石化

石化「せっか」と読むのですが、植物に現れる奇形のこと。 茎や葉や花序などが平たく帯状になったりするんです。 切り花の有名どころでは、写真の「石化エニシダ」の他に「石化ヤナギ」「石化ケイトウ」などが挙げられます。 奇形なのだけど、これらは遺伝子…

リューカデンドロン「サファリサンセット」

「これは何という花ですか?」と聞かれて答えると、質問した人は確実に「?」という顔をする名前の植物ナンバーワンと言えるかもしれません。 その名は「リューカデンドロン」。 答えた時のその顔を見るのが一つの楽しみでもあります。(←悪趣味) これは学…

蝋梅

ロウバイって花木があります。 ロウのような質感で梅のような花。という事で「蝋梅」。(一瞬、文字化けか?と思うような画数の多さ…) 「〜のような」であり、つまりロウでなければ梅でもない。という事ですね(^^;) 花を始めて間もない頃「ロウバイ」と聞い…

チューリップな季節

年が明けると、どどっとチューリップが市場に流れ込んできます。 あぁ。春がもうそこまで来ているんだ。と寒さでこわばった体と心が少しほどける気分になります。 並んだ並んだ赤白黄色。 なんて歌ができた時代から何十年も経っていて。 チューリップは赤・…

金属的な輝きの葉

素敵な葉っぱは色々あるのだけど、やっぱりベゴニアってすごいと思います。 ん?ベゴニア?ベゴニアは花でしょ? と思われた方も多いでしょうね。 ベゴニアには種類がたくさんあって、美しい葉を楽しむ観葉植物的なものもあるんです。 写真は「レックスベゴ…

好きな花に囲まれて

展示会[kurumi] FLOWERS COLLECTION 2014 WINTER“Flowers of a smile” with Photo BARでは、私の好きな植物をたくさん使おう!と心に決めていました。 おかげで好きな植物に囲まれて幸せいっぱい。 初めて出会った植物もありました。 力強くおどろおどろしい…

出番待ち

イベントの開催を決めてから、飛ぶように日が過ぎて行きます。 あれよあれよともう来週なんですねぇ。 前回のブログの更新から気付けば一週間以上経っているじゃありませんか(^^;) 只今、準備を急ピッチで進めています。 いわゆる「お花」は直前の仕入れにな…

ブラックリーフ

ツヤツヤの光沢が一見、皮のようにも見える葉っぱがあります。 ブラックリーフ。 他の色を引き立てたい時に黒というのは重宝する色ですね。 私が植物の写真を撮る時に背景を黒くする理由のひとつでもあります。 「ブラックリーフ」も他の色を引き立てるのに…

謎だらけのマム

クリスマスやお正月準備が加速する季節となりました(^^;) クリスマスケーキやおせち料理の予約受付も始まりましたよね。 一方、包kurumiはお正月準備という訳ではなかったけれど、こういったマム(菊)を見てしまうと意識してしまいます。 美しい! 古典菊の…

デザート違い。

バラに「デザート」と言う品種があります。 「デザート」と言うと、食後に食べるアレでビタミンカラーを想像したくなります。 でも実際は写真のようなスモーキーベージュ。 何で? とずっと疑問に思っていた事が、単なる私の勘違いだったという事が判明しま…

初めてカトレアを美しいと思ったお話

洋らんの女王などとも呼ばれている「カトレア」。 カトレアと言うと、紫がかったピンクに赤っぽいリップに黄色が挿す、ギラギラとした配色。 そして、やたらと大きい花(20cmくらい?)。 といったイメージで、色と言い、大きさと言い、丈の長さと言い(切…

哀愁漂う秋のハス

ハスの生育過程にはそれぞれ見どころがあります。 花も葉も実も観賞していて楽しいものです。 夏に咲かせる花は風情があって美しいけれど、切り花にすると開花させる事が難しいからか、大量には流通しません。 むしろ、秋であるこの季節の「実(花托)」の方…

ナチュラルで優しくて上品で。

ブライダルシーズン真っ盛りなこの季節。 ブライダルブーケに使う白いバラの需要は、ピークかもしれません。 それだけに良い白バラは注文しておかなくては手に入らない事も多々あるのですが、たまにその注文品の端数と思われるものがポロリと仲卸さんに並ん…

葉っぱはスゴイんです!

葉っぱ・・・というと、地味だし、文字通り華(花)が無い。 そこら辺に生えていたりするものも多数あるし、なかなか価値を見つけてもらえない。 でも、バカにしてはいけない! 声を大にして言いますが「葉っぱはスゴイんです!」 何がスゴイのかと言います…

秋を運ぶ実

色付き始めた葉と同じように、実も秋を運んできます。 この朱色に輝く実は鈴バラ。 そう。バラの実です。 バラですので枝にはトゲもあって、そうだ。バラだった。と思い出します。 バラは通常「茎」と言いますが鈴バラの茎は固く「枝物」として扱われていま…