包日記

包kurumiフラワーデザイナー五十嵐のブログ

ちっちゃいアネモネ


一昔前はアネモネと言えば、開花時の花の直径が8cmくらいのものばかりでした。
それはそれでカワイイのだけど、大きすぎて使いにくいなぁ。というご意見があったのか近年、小輪のアネモネが登場しました。
こちらの開花時の直径は半分の4cmくらいでしょうか。
品種まではわからないのだけれど、小さいだけではなくて花びらの枚数が多い八重咲きです。


私はアネモネは白が一番好きです。
素朴さと清楚な姿は、心を穏やかにしてくれます。
当然ですが、仲卸さんでは束売りです。
各色がミックスされている事が多いのですが、今回は白の単色束があったので思わず手が出ました。


「日保ちする花で」とご希望される方が多く、包kurumi的にアネモネはその部類から除外してしまう花。
とってもとってもカワイイのに、無念にもなかなかお見せできる機会がありません。
でもカワイイから見せてあげたい!!
日保ちしないけど美しい花を見ると、いつもそう思います。



今回は絶妙なタイミングで、私の大好きな女性の方のお誕生日が間近でした。
しかも、アネモネの魅力を理解してくれる気がしてならない方です。
写真は「ほら。かわいいでしょう?」と半ば押し付ける感じではありましたが、プレゼントさせていただいたもの。
喜んでいただけたようです(^^;)


その花の魅力を伝えたい。と思った花は可能な限り一種で作ります。
だから一種盛り。(葉物類は花を引き立ててくれるので使いますけど)
小さいアネモネだったから、こんなデザインもちんまりまとめる事ができます。



アネモネはまだまだ色んな種類が出てきそうな気がします。
同じ季節の花で同等な使い方をされるチューリップやラナンキュラスの豊富なラインアップに比べると、後れをとってる感が否めません。
例えば、フリルのある花びらとか見てみたい。
もちろん色のバリエーションも楽しみたいです。
大輪咲きは既にあるので、もう一声、いえ二声欲しいなぁ。
そういった意味で伸びしろのある花の一つだと思います。
・・・と勝手な予測をし、期待を抱いているイガラシでした(笑)
もしかして私が知らないだけで、もう新種が出ている可能性もありますが。
知っている方がいらしたら是非教えてくださいね。



日保ちしないかもしれないけれど、ほんの数日だけ一生懸命咲いてくれる花。
有り難味もグッと増して、じーんとしてしまいます。


宅配便での対応などは厳しいですが、包kurumi号でお届けできる地域でしたら、この手のじーんとするお花も使用可能です。
「日保ちしなくても、季節の花を使いたい」と、一言お声かけ下さい(*^^*)


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