包日記

包kurumiフラワーデザイナー五十嵐のブログ

桜!


いよいよ街の桜もシーズンがやってきますね。
一方、切り花の桜と言えば・・・実は年末から出ているんです。
「お正月のお花に一足早い春を」という市場側からの提案だとは思うのですが、包kurumi的には一足どころではないような。気が早すぎるのでは・・・と思ってしまい、お正月に使った事はありません。
桜は花に興味のない人でも、見れば3月4月を思い起こさせる超有名な花ですから、お正月に使ってしまうとちょっと急かされている気分になっちゃう(^^;)


ファッションがそうであるように、少しだけ季節を先取りするのがニクイじゃありませんか。
多くの方が桜に対する期待が最も高まる時期も「少しだけ早い」頃だと思います。
ですので、桜の開花予想をチェックしながら、少しだけ先取りして使うようにしています。
季節のある、超有名な花は使うタイミングにも、気を使いたいところ。









早咲きの桜の河津桜の開花も、桜を使うタイミングの一つの判断材料にしています。
河津桜が満開になった頃、待望のソメイヨシノが咲き始める為です。(ソメイヨシノは日本に一番多い桜で、開花予想もソメイヨシノで行われます)
市場に河津桜が植わっていると言う事もあり(なぜか一本だけ)、行く度に見れるので目安にさせてもらっています。
この河津桜の開花の進み具合をチェックしながら「そろそろ使うぞ!」なんて思ったりしています。
この写真を撮った時点では開花予想は3月26日となっていました。(本日もう一度チェックしましたら、横浜は3月22日になっていましたが)

・・・という事で、先週から憑りつかれたように桜を使い始めました。
市場に行ったら、まず桜を買う!(笑)
まとまった数が必要だったり、大きめのサイズは注文して確保。
市場に行った時の花との出会いを重視している包kurumiですが、桜だけは狙ったタイミングで確実に手に入れたいですから(*^^*)


私も然り、お客様も「桜は別格」と感じている事をひしひしと感じます。
明らかに他の花以上に反応してくださいます。
桜を見ただけで、みなさんがふわっと笑顔になるんです。
例えまだ咲いていない蕾の枝であっても「わぁ。楽しみですね〜」と。
通常は散る花は使わないで欲しい。とおっしゃるお客様も「いえ。桜はOKです!」と言われたり(笑)


みんなに愛される桜。
桜はシアワセ者ですね〜


冒頭の写真は「啓翁桜」。
切り花では最も主流の桜です。
花数が多いので派手に春を演出してくれます。
東海桜というものもありますが、産地が違うだけで実は啓翁桜と同じとか聞いたことがありますが、真相はいかに。



で、こちらは「吉野桜」。
啓翁桜よりも、枝の動きが面白いです。
ですので、派手さよりも趣を大事にしたい時は、吉野を選びます。
ソメイヨシノと同じだと思われますが、市場では「吉野桜」で売られています。
こちらも真相はいかに。


桜って同じ桜でも呼び名が違うものが存在していて、何だかよくわからない。
歴史がある花だけに、色んな説があって「で、結論はどうなのよ?」って感じです(^^;)
そこがまた桜の面白いところでもあるのかも。


街のソメイヨシノが開花し始める頃、花市場ではちょっと変わった桜が出てきます。
これがまた楽しみの一つでもあり、今からワクワクしています。
今年はどんな桜に出会えるでしょうか。


過去の桜の記事はコチラです。
さくらさくら。 - 包日記
緑の桜などなど@新宿御苑 - 包日記



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