包日記

包kurumiフラワーデザイナー五十嵐のブログ

花言葉は、再び幸せが訪れる・純粋・純潔・謙遜・愛の告白・繊細


良い花言葉づくしなスズラン。
英国のキャサリン妃が2011年4月の結婚式のブーケに使っていて、とてもステキでしたが、まさにブライダルなどには持って来いな花言葉ばかり。
この季節に結婚する花嫁さんの特権かもしれません。


日本の市場でもモリモリと並ぶ季節になりました。
新聞紙で包まれて売っている事もあり、スズランを探すのならくるっと丸まった新聞紙を探した方が良いかも?といった具合です。


なぜ新聞のまま並んでいるかというと。
ちゃんと確認したことはありませんが、
スズランは根から切られた地上部分だけのものより、根っこが付いているものの方が花の保ちが良い。という理由で根っこごと出荷されているものも多くあります。
根っこには土が付いるので(ほぼ取れていますが、細かい土は付いています)花を汚さない為と、乾燥を防ぎ適度な湿気が保てる事と、花と根を保護する為・・・あたりが理由だと思われます。
新聞紙ってすごい。(←そこ?)


私は育てた事が無いのですが、スズランは物凄い強健で地下茎でどんどん増えるらしいですね。
一度地植えにすると、周りの植物を蹴散らして育つほどの繁殖力だそうです。
ですので「生産者さんは根っこごと出荷してしまって大丈夫?」などと心配しなくても良いみたい。
・・・にしても結構なボリュームの根っこです(^^;)



フランスでは5月1日が「スズランの日」という日だそうで、愛する人・大切な人へ幸運をもたらすスズランを贈るという風習があるそうです。
また、この日は誰でもスズランを売って良い。という日らしく、森に行ってスズランを伐採(根っこは残しておかなくてはならないそう)した人が街で出店したり、フラフラと歩きながら売っている人もいるのだとか。
ちなみに花が13コ付いているものを受け取った人は、特にシアワセになれるらしいですよ。
で、ここでも思う事は、どんなに多くの人がスズランを乱獲しようとも、繁殖力が旺盛なスズランにとってはどってことのない事なんだろうな。と。


「スズランの日」は日本でも流行らせたいようですが、認知度はまだまだですね。
ゴールデンウィークのど真ん中という事と、母の日と近いという事もあって難しい面もあるのかもしれませんが、「愛する人・大切な人」は「母」以外にもいるはず。
逆に言えば、まだそれ程知られていないのでチャンスとも言えます。
例えば彼女や奥様にプレゼントしたら、意外なタイミングで思ってもみない可愛いスズランを贈られる訳ですから、びっくりして喜んでもらえるかもしれませんよ(*^^*)


スズランは繁殖率がすごいとは言っても、花期は短いです。
あまり日保ちしないという事ですね。
だからこそ、生産者さんは根っこごとの出荷などをされて努力をしているという事です。


日保ちしなく、白くて小さな鈴のような形をした楚々とした花。
だからこそ、より可憐で愛おしく思われる代表的な花だと思います。


でも、こう見えて毒性がありますので、ご注意を。
根っこも葉も花も全部にあるようです。
キッチンや食卓に飾らない事と、触ったら手を洗いましょうね〜


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