包日記

包kurumiフラワーデザイナー五十嵐のブログ

植物達

つぼみが好きか、咲いた花が好きか。とか。

チューベローズという1本につらつらと複数の花をつける花があります。 咲いた一輪をじっくり見るととってもかわいい。 でも、実は私はあまりチューベローズを買う事がありません。 なせならば切り花のチューベローズは、ほぼつぼみの状態なのです。 それのど…

菊ではない菊

秋は素朴な野草がズラリと花市場に並びます。 もちろん、野草と言っても野山に自生しているものを伐採してきたものではなく、人間の手によって育てられたものではありますが。 それでも、やっぱり季節の草花は美しいです。 花の美しさに魅かれたのはもちろん…

パンプキン♪

楽しい実を仕入れました。 さて、この写真の実はなんでしょう? 1.トマト 2.柿 3.カボチャ 正解は。 どれも違います。 なんと4番のナスでした(笑) あの紫色のナスからは想像もできませんが、これは鑑賞用ナス「ハナナス」と言うナス科の植物でパンプキンとい…

ラララから連想するもの

「ラララ」っていう名前のダリア。 インパクトがあって覚えやすい名前でありがたいです(笑) ダリアの品種も、とても増えていますので覚えるのがタイヘンなんです・・・ ラララ♪と歌うのは洋風な曲かな?とも思いますが、このダリアの「ラララ」はどちらかと…

夢見る連鎖

野球場の芝のような「緑」。とでも表現したら伝わるのでしょうか。 とにかく濃い。 トルコギキョウで、こんな濃い緑が出るなんて。 ただの濃い緑ではなく、花の形が良く、花びらにプリっとしたハリがあって、茎もしっかりしているトルコギキョウ「森の雫」。…

美白という名のユリ

花市場でユリ類は、つぼみの状態で売られています。 どんなユリも開花直前になるまで、つぼみの色は緑色。 つぼみが膨らんで、そろそろ咲きます!という準備ができるとようやく色が出て来るといった感じ。 オリエンタルユリ(カサブランカなど香りが強め、大…

育てられるかな・・・

市場から帰ってきてから後悔したのだけれど、厄介そうな鉢物を衝動買いしてしまいました。 お盆の花市場は閑散としていて(今回は台風の影響もあって尚更です)、切り花の種類は少なく、余計にこういった鉢物に目が行ってしまったのかもしれません。 シルバ…

儚さと美しさ

私が美しいと思う花は、なぜかキンポウゲ科が多いんです。 キンポウゲ科だから好き。という訳ではなくて、単純に「あぁきれいだな」と思うものが、たまたまキンポウゲ科なんですよね。 例えば・・・ クリスマスローズ、クレマチス、ニゲラ、シュウメイギク、…

夏のホームパーティー装飾にいかがでしょう?

夏のカジュアルなホームパーティーなどに活躍しそうな花「モカラ」。 モカラはランの一種なのですが、コチョウランほどかしこまっていないところが気軽で使いやすい。(雰囲気もお値段も気軽です♪) 黄色、オレンジ、ピンク、紫、赤などがあり、どれも原色に…

同じ穴の狢

今日は言葉の勉強になりそうな植物をご用意いたしました。 ●同じ穴の狢(むじな):一見無関係のようにみえて、実は同類・仲間であることのたとえ。普通、悪者についていう。一つ穴の狢。 (大辞林より) ちなみにムジナと言うのはアナグマの事で、アナグマ…

ファンタジックな「シャガール」

「シャガール」という名前のマム(菊)。 画家のマルク・シャガールから取ったのか、もしくは現代のカメラ女子の写ガールを意識したのか? と、不思議に思い調べてみました。 確信できるデータはなかったのですが、SHYA-GIRLではなくCHAGALLと表記されている…

キキョウ(桔梗)

一度だけキキョウが咲く瞬間を見た事があります。 もちろん切り花ですが・・・ その瞬間、茎や葉がかすかに揺れたんです。 じっと見ていたからではなく、茎や葉が揺れたから咲いたことに気付いた。といった感じ。 そこからはみるみるうちに開きました。 録画…

スモークツリーと妄想と

モフモフしていて、つい触りたくなる「スモークツリー」。 煙の木とも呼ばれているだけあって、何とも独特で幻想的な雰囲気を作ってくれます。 市場では切り花や、鉢物でよく見かけます。 お庭などに地植えすると、8メートルくらいの大木になるものもあるら…

フレイクチョコラータ

「フレイクチョコラータ」なんてキュートな名前ですが、実は「黒ヒエ」。 明らかに「フレイクチョコラータ」と名乗った方がオシャレですね(笑) 実際ビターチョコのような茶色です。 そう。 ヒエって雑穀のあのヒエ。 雑穀米を食べるのは好きなのですが、炊い…

セダム

アレンジメントの名脇役「セダム」。 つぼみや葉はシルバーがかっていて落ち着いた雰囲気。 花が咲いても、どことなくスモーキーな色なので上品。 主役を引き立てるにはもってこい!の優れた花。 ところで「セダム」という名前についてなのですが・・・ 「セ…

仏花(フューネラルフラワー)について思う事

暑いので久しぶりにアンスリュームの話題から。アンスリュームはその独特でスタイリッシュな容姿が魅力的なのではありますが、もう一つの魅力は暑さに強いこと。 梅雨入り前から夏日だの真夏日だのの昨今、ありがたい花ですねぇ。 さて今日の品種は「エスメ…

ガーベラ「マッドネス」

無い色はないのではないか?というくらいカラフルなガーベラだけど、それでもこういう色を見ると手に取らずにはいられなくなってしまいます。 もう条件反射(^^;) ガーベラ「マッドネス」。 ガーベラには幼いイメージがあります。 単純なフォルムが愛らしいの…

サンセベリア「フィッシェリ」

私がサンセベリアの魅力に気付き熱くなった歴史は浅く、ここ数年。 とある展示会ではポスターを買ってしまった事も・・・(笑)いや。でも、このポスターを見ていると夢が広がるんです。 まだ出会ったことのない種類のサンセベリアがゾロッと写っているもんで…

母の日でした♪

先日、テレビで「母の日におかあさんが欲しいもの」というアンケート調査結果を報じていたのですが、1位が生花2位がメッセージなんだとか。 メッセージは生花に付ける事ができますから、メッセージを付けてお花を贈った方は大正解! きっとお母様も喜んでく…

カンガルーポー

「カンガルーポー」という不思議な花があります。 このような、あら不思議。と思う植物の原産はオーストラリア地方が多く「カンガルーポー」もその中の一つ。 オーストラリア地方の植物は、日本の植物の楚々とした感じとはまったく異なり「モケモケした」「…

もうすぐ母の日

今の旬の花って何ですか? と聞かれるとちょっと答えにつまるこの季節。 もちろん今は春なのですが、街でソメイヨシノが咲く頃には、春の花であるチューリップやスイートピーやラナンキュラスが市場から姿を消して行きます。 夏の花もチラホラ出始めています…

緑の桜などなど@新宿御苑

3月31日のブログさくらさくら。 - 包日記で、「行ってみようかな。」なんて書きつつも、本当に行けるのだろうか?という思いもどこかにあったのですが、ついに行ってきました。 お花見@新宿御苑! とはいえ、3月下旬からあちこちで目を楽しませてくれたソメ…

「NF」グリーン

クイズです。 何の花か分かりますか? ・・・え?こんなにアップじゃ分からない? ですよね〜(^^;) 細かくて素晴らしいフリンジだなぁと思って撮ったら近寄り過ぎてしまいました。 花びらもギュッと詰まっています。 では2枚目の写真。 これは横からの図。 …

大きな大きなラナンキュラス

「花径が13cm以上」という規格のびっくりサイズのラナンキュラス。 13cmより大きく見えるのは、幾重にも重なる大量の花びらのせいかもしれません。(実際13cmより大きいものもあります) ラナンキュラスは全国各地で生産されていますが、このサイズま…

さくらさくら。

桜への思いの強さは、幼い頃の実家の庭に八重桜があったせいかもしれないです。 DIY好きの亡き父が桜の下にブランコを作ってくれたので、そこで過ごす時間は長かったような気がします。 桜の花で首飾りや冠を作ったりもしたなぁ。 先日、仲卸さんに「ヨシノ…

大輪花ブームだけれど。

トルコギキョウは夏の花。 そんな事を言っていた時代は今いずこ・・・ 近年はいつでも手に入る花となっています。 それもこれも、栽培技術の進歩と生産者さんの努力の賜物なんでしょうねぇ。 このトルコギキョウ「エリオラベンダー」は小輪の八重咲きタイプ…

鳥とヤギと花と。

引越し屋さんのトラックとこれでもかというくらいすれ違うし、増税前ということもあり、建物の修繕をしている風景も多く見かけます。 私が見かけるだけでこれだけの人々が働いているのだから、きっと多忙な3月を送られている方は少なくないはず。 今日もお疲…

下を向かないとか八重とか。クリスマスローズ

地味な色で下を向いて咲く花「クリスマスローズ」。 実に奥ゆかしく、日本人的な感じがしてしまいます。 ところが、下向かない種類もあるんですね。 実に前向きじゃないですか! 「実に奥ゆかしい」と言った舌の根も乾かぬうちに「実に前向き」と表現してし…

個性満載!パフィオペディラム

パフィオペディラム(以下パフィオ)の魅力は、何と言っても個性的なところ。 <食虫植物と誤解される風貌> パフィオはランの仲間。 袋状になったリップと呼ばれる部分のせいで、よく食虫植物と間違えられるんですよね。 それはあくまでも誤解。 この特異な…

意外にクセ者?チューリップのお話

チューリップが全盛を迎えています。 色とりどり、咲き方も様々。 子供が絵に描くような単色でスタンダードなものもあれば、写真のような欲張りなものもあります。 「クリスピオンスィート」という品種。 かき氷のいちごミルクを思わせる白とピンクの複色で…