包日記

包kurumiフラワーデザイナー五十嵐のブログ

カンガルーポー

「カンガルーポー」という不思議な花があります。
このような、あら不思議。と思う植物の原産はオーストラリア地方が多く「カンガルーポー」もその中の一つ。


オーストラリア地方の植物は、日本の植物の楚々とした感じとはまったく異なり「モケモケした」「ガツンとした」「ワイルドな」などの形容詞がビシッと来る植物が多く、奇想天外なその姿にワクワクしてしまいます。


「カンガルーポー」のカンガルーはあの動物のカンガルー。
ではポー(paw)とは何かと言うと、爪のある動物の足なんだそうで。(ちなみに人の足はfoot。誰でも知ってますね(^^;))
つまりカンガルーの足(前脚)に花が似ているという事で「カンガルーポー」って呼ばれるようになったそうです。





無料素材からいただいてきたカンガルーちゃんの写真で見てみましょう。

改めて見ると・・・
わーホントに似てますねぇ。


え?どこが?という声が聞こえてきそうですが・・・
ここまで説明しておいて、今回手元にあるカンガルーポーに開花したものがないっていう・・・(^^;)
強いて言えばコレが少し開き始めてるかな。


これがもっと咲き進めば、先端が星のような形に開きます。
でも写真のカンガルーの前脚はこのくらいの方が似ている気がします。・・・負け惜しみ?(笑)
毛の質なども似ているかも。



カンガルーポーには、あたりはずれがあって、つぼみを買ってきたからこれから開く・・・という事はあまりなく、つぼみはつぼみのまま終わる事がほとんど。
とはいえ、咲かない物が必ずしもはずれという事でもなく、開花しなくても十分鑑賞価値がありますし咲くとステキなつぼみの色面積が減ってしまうという事もあり、私は副素材として使う時はむしろコレで良しとしてしまう事が多いです。
ただしカンガルーポーをメインとし楽しんでもらうには、開花しているものを選びます。
カンガルーの前脚?わーホントだ!という楽しみは咲いてからこそ味わえるもの。
開花したところも楽しみたい!という方は、買う時に既に星のようにしっかり開いたものを選んだ方が賢明です。


わりとしっかりした短毛がかわいかったり。


何と言っても鈍い色が好きです。

カンガルーポーはこの赤以外に、黄色や緑、オレンジや黒などがあります。
乾いても退色があまりありませんのでドライフラワーに向いている花の一つです。


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