包日記

包kurumiフラワーデザイナー五十嵐のブログ

同じ穴の狢

今日は言葉の勉強になりそうな植物をご用意いたしました。


同じ穴の狢(むじな):一見無関係のようにみえて、実は同類・仲間であることのたとえ。普通、悪者についていう。一つ穴の狢。 (大辞林より)
ちなみにムジナと言うのはアナグマの事で、アナグマが掘った巣穴にちゃっかり者のタヌキが住み着いてしまったり、時には同居してることもある・・・というのが言葉の由来だそうです。


左:エリンジューム「セレナータ」 右:エリンジューム「アルピナム」
※エリンジュームは悪者ではありません。


上の2つは違う植物に見えますが、実は同じエリンジュームというもの。
エリンジュームはいくつかの種類がありますが、紫色でトゲトゲしているものばかり。
なのに、写真左のセレナータは茶色くてトゲトゲしていない珍しいタイプです。
「同じ穴の狢」とはちょっと強引な言い回しですが、遠からず・・・だと思います(^^;)
圧倒的に紫系のエリンジュームの方が多く流通しています。



似て非なり:外見は似るが実体は異なる。(大辞林より)


左:エリンジューム「セレナータ」 右:ワレモコウ


この二つは本当に似ています。
でも、エリンジュームはセリ科、ワレモコウはバラ科
と別物。
二つとも流通する時期も微妙にかぶっているんですよ。
ややこしい・・・
ワレモコウの方が有名だしお値段も割安(セレナータと比べて)。
有名でなくお値段も割高(ワレモコウと比べて)なセレナータの流通が少ないのは頷けます。
あまりにも似ているので、セレナータを無理して使わなくてもワレモコウで代用ができてしまうのです。
希少という意味では「セレナータ」に軍配があがりますが。
(ワレモコウに興味のある方は2013-09-30 - 包日記も合わせてご覧くださいね)


いかがですか?
言葉の勉強に・・・なりませんよね(笑)
もちろん本気で言葉の勉強をテーマに書いた訳ではありません(^^;)
そもそも植物がマニアック過ぎるのと、日本語が達者でない(日本生まれ日本育ちですが)私のブログなので、まず子供に教えても伝わらないと思います。
「セレナータ」の微妙な立ち位置について書いていたら、こんなブログになっちゃった。という訳です。
お楽しみいただけたら幸いです。
最後にエリンジューム「セレナータ」のアップ。ワレモコウではありません♪


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