包日記

包kurumiフラワーデザイナー五十嵐のブログ

フレイクチョコラータ

「フレイクチョコラータ」なんてキュートな名前ですが、実は「黒ヒエ」。
明らかに「フレイクチョコラータ」と名乗った方がオシャレですね(笑)
実際ビターチョコのような茶色です。


そう。
ヒエって雑穀のあのヒエ。
雑穀米を食べるのは好きなのですが、炊いたことはないのでググってみました。
・・・が普通のヒエはいっぱいヒットするのですが、黒ヒエの食用についての記事は少ない。
主に鑑賞用として用いられるのかもしれませんね。
美味しくないのかな?(^^;)


食べられる・・・もしくは美味しい・・・などの話は置いておいて・・・
花市場ではヒエもアワもキビもアマランサスも・・・考えてみたら雑穀米に使われるものの多くが鑑賞用として売られています。(切花)
食用の雑穀類は秋に収穫されるようですが、鑑賞用は夏に多く出回ります。
まさにこれからの時期にドドッと出るので、是非お楽しみただきたいです。


で、ヒエなんてどうやって使うのよ?
と思われるかもしれませんね。
茎はそこそこ長いので、アレンジメントにしても花瓶に活けても大丈夫。
注目すべき点は、この形状と色です。
穂状になっているので、ピュンピュンと飛び出させて単調なデザインに変化をつけたい時に使うも良し。
穂先を生かして流れを出すも良し。
色のトーンを落としたい時に使うも良し。
やった事はありませんがドライフラワーになるという特性を生かして、コラージュ作製などにつぶつぶをバラして使うのも面白いかもしれません。


工夫次第で退屈なデザインが急にオシャレになってしまうんですね。
黒ヒエマジック!


この話の流れだと、ここで使用例写真を載せたいところ。
でも実はこのフレイクチョコラータは使わずじまいだったんです。
包kurumiはオーダーメイドなのでご注文に応じて構想を練ってから仕入れをするのですが、作ってみたら無い方がステキ・・・みたいな(>_<)
・・・ですが、無理矢理使ってイマイチな仕上がりになるより、使わぬ潔さも大切!
という事で、宙に浮いたかわいそうなフレイクチョコラータのお話でした(^^;)


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