包日記

包kurumiフラワーデザイナー五十嵐のブログ

包kurumiとストレチア

包kurumiは、落ち着いた色合い、一言では言い表せない複雑な色合い・・・そのような色が大好物である。
と、何度となく書いてきたけれど、たまにはパッとした色合いを使う事がある。特に夏は。


例えばストレチアストレリチア)。
正直言いまして、何となく敬遠していました(^^;)
元気の良い眩しいオレンジ。
まず、私が却下しがちな色です。
私の勝手なイメージですが、ストレチアは昔っぽい。昔から花屋に並んでいる花だからかなぁ。
そして、別名「極楽鳥花」とも呼ばれ、その名前にちなんでなのか地方によっては仏花に使うところもある。
そんな理由で今まで使わなかったんです。


そんなある日。
その日の市場には、とても品質の良い国産の「オンシジューム」が並んでいました。
こちらも普段、好んで使う花ではないのだけれど、国産のオンシジューム(蘭の一種)はそうそう使えるチャンスはありません。(蘭類は輸入物が大半を占めています)
眩しい黄色だけど、夏だし元気の良い色合いを使うのもアリ。品質の良いオンシジュームを楽しんでもらうのも良いかも!
これは使わなくては。と使命感に駆られました(笑)
ストレチアはそれに合わせる副花材として、選んだという訳。
王道の組み合わせですが、南国の花どうしって事で。


いざ生け込みでストレチアを使ってみると、なんと反応が良いではないですか!(あの素晴らしいオンシジュームより(^^;)
普段、落ち着いた色合いを使い続けている事もあり、目新しく映っただけなのかもしれませんが、ちょっとした驚きでした。
勝手に私の頭の中でできあがった「昔っぽい」「仏花に見えては困る」などというイメージは、他の人にはそう映るとは限らないんだなぁ。特に「仏花に見えたら困る」は、あくまでも一部地域に使う事もある。という程度の話だし一般的に使われているという事ではないんですよね。



お店やオフィスのイメージもあるので、大幅に雰囲気を変える訳にはいきませんが、使い方を工夫すれば品よく生ける事もできますし、何より喜んでいただけるのなら、私が今まで使わなかった花であっても、たまには使うべきかもしれない。
そんな事を考えさせてくれた「ストレチア」なのでありました。
アタマは柔軟にしておかなくてはね(^^;)


それからというもの、何度か使ってます。ストレチア
こちらの写真は、オンシジュームではなくピンクッションやアンスリュームと共に。
ブラックリーフの引き締め効果で、お上品に仕上がりました(*^^*)


包kurumiのホームページ

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