包日記

包kurumiフラワーデザイナー五十嵐のブログ

ブラックリーフ


ツヤツヤの光沢が一見、皮のようにも見える葉っぱがあります。
ブラックリーフ。


他の色を引き立てたい時に黒というのは重宝する色ですね。
私が植物の写真を撮る時に背景を黒くする理由のひとつでもあります。
「ブラックリーフ」も他の色を引き立てるのに一役買ってくれます。


植物は「黒」と言っても、漆黒ではなく他の色が混ざっているものがほとんど。
このブラックリーフもよくよく見ると赤味を帯びていますね。
まぁ、黒+赤ですので「こげ茶」と言った表現が正しいかもしれません。









大きさは「ハラン」と同じくらい。
ついでに、同じこげ茶系の葉「ドラセナ・カプチーノ」も並べてみました。
こうして並べて比べてみると違うタイプの黒さではあるけど、両方黒いですね。
黒さで言えばブラックを名乗るだけあって「ブラックリーフ」に軍配が上がるでしょうか。

左から、ハラン、ブラックリーフ、カプチーノ


太さは、細すぎず太すぎず。
では丁度良いか?と言ったらそうでもなく、どっちかにして欲しい。というのがホンネではあります。
コシはあまりなく柔軟。
何かに巻き付けたり、くるりと丸めてガラス花器の中に入れてみたり遊べる感じではあります。
・・・が、ビシッとさせたくても柔らかさが出てしまったり、中途半端な太さゆえ、キリッとした雰囲気も出しにくく「黒」という色を生かしたデザインにしたいと思っても形状や質感が微妙なのが残念なところ。
もっと細ければなぁ。
また、切り花市場に並ぶのは、本体(茎)から切り離された葉の部分のみなので(私が知る限りこの状態しか見た事がありません)アレンジメントに使う分には良いのですが、他の用途には使いづらい部分もあります。


とは言うものの、赤ドラセナや青ドラセナと同じくコルジリネなのでで丈夫です。
しばらく水に浸けなくてもへこたれない強さがあります。
フラダンスの衣装やレイを作る時にも使われる。というのはそれだけ丈夫って事なので、工作系デザインに使うのもアリですね。
なにしろ黒い葉は貴重ですし、工夫次第では面白い素材になると思います。


素敵な色なので、もうちょっとこんな感じだったらいっぱい使いたい。改良されないかな〜?
なんてと思うところもあるのですが、無いものねだりをしても仕方がない!
中途半端感が否めない素材をどう生かすか、それが私の課題でもあります。


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