包日記

包kurumiフラワーデザイナー五十嵐のブログ

オンシジューム「ボブキャット」


たまに市場に出現する花があります。
ランの一種オンシジュームの仲間「ボブキャット」。
通常の黄色いオンシジュームは定番化しているので、欲しければほぼ手に入るけれど、茶色い「ボブキャット」は、たまにしか見かけません。


見かけると「むむっ!」と足を止めるのだけれど、なかなか使いたいタイミングでは現れてくれないものです。
でも今回はグッドタイミング!
しかも今回の「ボブキャット」は、たまに見かけるものよりご立派に見える。
こんなに長かったっけ?(たまにしか見かけないので記憶が定かではないのです(^^;)


「ボブキャット」は一つ一つの花が大ぶりで普通のオンシジュームの2倍くらいの大きさがあり、流れのある形状で迫力とワイルドさが演出できます。
とは言え、この深い色合いには上品さも伴っています。
茶色い花で、このような形状は希少。
ぶわーっとまとめて生けたらステキだろうなぁ。


・・・と今回「ボブキャット」を使いたいと思ったのは歯医者さんの生け込み。
「怖い場所という印象を払拭し、むしろくつろぎの空間にしたい」とおっしゃるだけあり、院内のそこかしこに気配りが見受けられます。
待合はガラス張りで光をたくさん取り入れられ、天井は吹き抜けという開放感に満ち溢れた設計になっています。
診療スペースの椅子の背もたれを倒した時に、患者さんが目にすることになる天井にも茶色い木材が使われていて、何だかホッとします。(実は私も患者の一人だったりして)
茶やグレーなどの落ち着いたトーンの配色も相まって、ホテルのようなモダンな空間。
「ボブキャット」が似合いそうです。



花を飾るようになってからは、お互いを知らない患者さん同士が、花を見て会話をし始めたりする光景を目にするというお話を伺いました。
何ともほっこりするお話です。
「ボブキャット」も会話のきっかけになると嬉しいのですが・・・


うえの歯科医院様横浜市鶴見区


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