包日記

包kurumiフラワーデザイナー五十嵐のブログ

素晴らしいもの。劣悪なもの。


今年もまたトルコキキョウに楽しませてもらっています。
今更何を?と思われるかもしれませんね。
今や周年ある花ではありますが、旬は今なので種類も豊富。モリモリ使っているという訳です(*^^*)


写真は中曽根さんのトルコキキョウ。
やっぱり中曽根さんだよなぁ。と使う度に思います。
何度も同じこと書くのもアレですが、でも書きたくなってしまう素晴らしいトルコです。
写真では伝えきれない触感は、是非手に取って感じていただきたい逸品です。
フリンジの細かさや花びらのプリッと感はさることながら、とにかく茎が頑丈。
私が良いトルコキキョウを見定める要素に「茎が頑丈」を加えたのは、中曽根さんのトルコキキョウに触れるようになってからです。


市場に並ぶ花は、トルコキキョウに限らず束売り。
輪ゴムやテープで束ねられ、折れやすいものや傷が付きやすいものはセロファンなどでプロテクトしてあります。
トルコキキョウは折れやすいので、やはりセロファンのようなものでプロテクトしてあります。
折れにくくなるし、コンパクトになるのだけど、状態をチェックするのはいささか難しい・・・


過去にハズレのトルコキキョウを買ってしまったことが何度かありました。
セロファンで、どうにかこうにか支えられて折れずにいたのでしょう。
セロファンを剥がした瞬間に、勝手に茎の半ばでメリッと折れてくるという、とんでもない劣悪品。
トルコキキョウは外的な要因で折れやすいのですが、「勝手に」折れるのは有り得ない。
安売りされている訳でもなく、他のトルコキキョウと並んでフツーに売られているだけに腹立たしい(>_<)
しかも乾麺やプリッツのようにポリッと歯切れよく(通常はこちら)折れず、メリッと「く」の字型に折れてくる。
要は茎がスカスカなのでしょうね。
そういったものは、当然のことながら日保ちもしません。
前述のとおりのプロテクト状態で売られているので、それは見ただけではわかりません。
花は一見キレイだし、花付きも良かったりするから始末に負えない。
いくら花がキレイでも勝手に折れるような茎では論外です。
あの時は代わりの花を買いに市場に戻ったっけ。
出来る事なら、セロファンを剥がし輪ゴムを取ってチェックさせてほしい。と強く思ったものです。



とはいうものの、そうはいきませんよね(^^;)
そこで頼りになるのが産地名や生産者名。
中曽根さんの包装にはしっかり「中曽根」と印刷されているので一目瞭然。助かります。
この苦い経験から、信頼できる仲卸さん以外では産地も生産者も不明で状態もチェックできないものに関しては買うのはやめました。
特に今は旬。トルコキキョウは選びたい放題。たっくさん並んでいますから。


もちろん、中曽根さん以外にも魂のこもったトルコキキョウはありますので使わせていただいています。
ただ、中曽根さんは飛び抜けて上質なのです。
こう思うのは私だけではなく、既に周知されています。
中曽根さんをはじめ、確固たる信用を築きあげた方を尊敬して止みません。
丁寧に、大切に、こだわりを持って作られているのでしょう。
お会いした事が無くたって、花を見ればわかります。
それとは逆に、出せば売れるだろう。という感覚で作られている方がいることを悲しく思うのです。


どうしてもこの手の話には熱が入ってしまう・・・
今日はこの辺にしておこう(^^;)



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