包日記

包kurumiフラワーデザイナー五十嵐のブログ

紅葉の楽しみ方

過ごしやすい・・・を通り越してちょっと肌寒いと思う日も多くなりました。
山間部などはもっと寒いんでしょうねぇ(@_@)


今年は秋が短いかも?などと言われていますね。
今のうち、今しか楽しめない秋を堪能しておきたいものです。


秋はコレ無くしては語れない!
紅葉(こうよう)です。
モミジやカエデだけではなく、気温の低下に伴い色んな樹木が紅葉してきています。


紅葉は風情もありキレイなのですが・・・散る。
赤くなったら後は散るだけ。
紅葉はもはや散るための準備。と言っても過言ではないと思います。
散るからキライ。
という方もいらっしゃいますが、こんな話を聞くと考えも変わるかもしれませんよ。


千利休の逸話です。
お客様をお迎えする日、庭を綺麗に掃除した後、利休はわざと落ち葉を撒いた。というお話。
理由は


「その方が自然である」


利休の美学ですね。
秋、落ち葉が落ちているのはごくごく自然な事。
お客様に季節を感じて欲しい。
利休にとって落ち葉はゴミではなく季節感なのです。
散る姿、そして樹木の下にひらりと落ちた葉もまた情緒があり楽しみたいところ。



とは言え、掃除が大変なのは否めない・・・
室内だったら特にですよね。


そこでオススメなのが写真のヒペリカムの紅葉。
比較的他の紅葉物に比べて、紅葉してから落葉するまでの時間が長いです。
まったく散らないと言う訳にはいきませんが(^^;)
「常緑樹」とか「落葉樹」とかありますが、ヒペリカムは「半落葉低木」という部類で気候や条件によって落葉するかもしれないし、落葉しないかもしれない。というもの。
ちなみにモミジやカエデ、ドウダンツツジなどは落葉樹。
ここからは想像ですが、ヒペリカムはこれが理由で他に比べて落葉しにくいメカニズムなのかもしれませんね。


最後にもう一つ。
【紅葉しているものを花瓶などで少しでも長く楽しむコツ】
これはヒペリカムに限らずなのですが、大切なのは霧吹きです。
乾燥は落葉を早めます。
暇さえあればシュッシュッと霧吹きを。
とはいえ、あまり至近距離で霧吹きすると水の勢いで落葉してしまう事もあるので、ふんわり全体に浴びるようにしてあげてくださいね。


ハロウィンが終わったら街はクリスマスモード突入です。
ちょっと慌てて紅葉のお話でした(^^;)


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