包日記

包kurumiフラワーデザイナー五十嵐のブログ

ドウダンツツジ

夏の枝物と言えば「ドウダンツツジ」。


小さめで若々しい緑の葉、華奢で少し光沢がある枝。
それらは切り花(枝)でも、風にそよぐような涼やかさ、それらの隙間からこぼれる木漏れ日を連想させてくれます。


京都の大徳寺の高桐院にあるドウダンツツジは格別に美しかったなぁ。
高桐院の庭のドウダンツツジを見てから、尚更ドウダン愛が深まったものです。


ドウダンの切り花(枝)は、美しいだけではなく、手間がかからない。というステキな長所も持っています。
水上がりが良く、飾った花瓶の水の雑菌の繁殖はしにくく、日保ちは抜群。
乾燥さえ気を付けていれば(水切れ、エアコンの風など)2週間は固い。モノによっては3週間保つ事もあります。
これは、夏期の他の切り花に比べたら驚異的な事とも言えますよね。


一枚目の写真のように他の花と組み合わせても良いのですが、ドウダンツツジだけでも十分鑑賞価値があります。

ドーンとドウダン一種盛り。
室内に居ながら森林浴をしている気分も味わえます。
こちらは窓が近くに無いデパート内でしたので、キラキラのオーナメントを付けて木漏れ日を演出してあります。


ドウダンツツジの木肌はツルッとしていて美しいので、ガラスの花瓶に生けて枝っぷりを楽しむのもアリですね。
動きが面白い枝を1本だけチョイスして、細めの花瓶にモダンに生けてもステキ。


夏の枝物は、ドウダン以外は無い。と言っても良いくらいです。
そりゃ、皆無ではないけれど、季節的に虫が付いている事多かったり、水上がりが悪く萎れやすいもの、葉の色が変色しやすいもの・・・等々の理由でなかなか思い切って使えなかったり。


でも、そんなに悲観することもなく夏を乗り越えられるのは、このドウダンツツジのおかげかなぁ。
ありがたや。


ドウダンを褒めちぎってまいりましたが、更にもう一つ言うと・・・
お盆を過ぎて、ドウダンツツジも少しづつ葉の色に深みが増してきました。
それはなぜかと言いますと。
秋にかけて燃えるような赤へと紅葉していくからなのですね。
これもまた美しいのよね(*^^*)


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