包日記

包kurumiフラワーデザイナー五十嵐のブログ

アリウムいろいろ

パスポートはずいぶん前に切れ日本から離れる事はないし、授業を受けていた学生時代からウン十年経過している私は、外国語にめっぽう弱い。
当時から得意ではなかった上に記憶は遥か彼方だし、輪をかけてマズイ事になっています(^^;)
でもなんと便利な世の中でしょう。
Google翻訳というものがあるおかげで、「ヨクワカリマセン」な私は非常に助けられお世話になっております。


なぜ唐突にこんなことを書いているのかと言えば、今日書こうと思っていた「アリウム」のラテン語である学名「allium」を調べておこう。と思ったのがきっかけ。
最近は発音まで教えてくれるのですね。
スピーカーアイコンをポチっとするとしゃべります。
しかも、1回押すと通常バージョン。2回目はゆっくりバージョン。
なんて親切なのでしょう。
もちろんお気に入り登録していつでも開けるようになっていますよ(笑)
おかげで、今回のような単語でもGoogle翻訳で調べちゃう事も多々あります。


で、調べた結果はこちらです。
(ちなみにalliumは私の発音とはだいぶ違った(笑)聞きたい方はご自分のパソコンで聞いてみてくださいねー)


さて、ここからが本題です。
そう。
「allium」はラテン語で「ニンニク」と訳されるんですね。


植物界で言うアリウムは「アリウム属」なので総称と言えます。
何の総称かと言うと「タマネギ」「ニラ」「ラッキョウ」・・・オシャレなところでは「エシャロット」とか。そしてもちろんニンニク。などなど。
つまりは・・・香りは様々ですが、いわゆる「ネギ臭」のあるような植物の仲間の総称なんですね。


食用ばかりではありません。
切り花(観賞用)の「アリウム」ですが、こちらも種類は多いです。
食べ物で言うアリウムは球根部分が多いけれど、切り花として出されるのはもちろん花の部分。
ネギやニラの仲間の中で、ちょっとオシャレで観賞価値のあるの花を咲かせるものが切り花として出回っているのです。
「アリウム」なんて聞き慣れないかもしれないけど、実はとても身近な植物だってことですね(*^^*)
ちなみに・・・切り花になったアリウムも、もちろんネギ臭はあります。
これは花が匂うのではなく、切ったり潰したときに発生するものなので、一過性のもの。ご安心を。


私は毎年何かしらアリウムの事を書いているかもしれない。
それくらいユニークなものが多いです。
今年になってから既に何種類使っただろう?
発掘できたアリウムの写真をざっくりと並べておこうと思います。


アリウムの中でも花っぽい品種・・・いえ、花なんですけどね。他を見てわかるように花っぽくない花が多いからこんな表現に(^^;)
「シルバースプリング」です。「スプリング」なだけに使ったのは4月。



時期は「シルバースプリング」と同じ頃。
ほんの一瞬出回るアリウムの「シューベルティー



King of alliumと言って良いかもしれません。ソフトボール級の大きさの花を咲かせる「ギガンジューム」
今年はすでに何回使ったことやら(笑)


一番最近使ったのが「紫雨(ムラサメ)」
太い茎が曲がっているので迫力がある!



アリウムはやたら真っすぐの茎か、うねうねと曲がりくねった茎のもののどちらかです。
そもそもは真っすぐなものだけど、うねうねは人工的に・・・技術で曲げているのだろう。と想像はしていました。
で、どうやって曲げているのだろう?と前から疑問に思っていたのですよね。
盆栽のようにワイヤーかなにかで曲げているのか?・・・そんなこと一本ずつやっていたら日が暮れてしまうだろうし・・・
先日、巨大な(人丈あるほど!)アリウムのうねうねが市場に出ていたこともあって、仲卸さんとその話題になりました。
上から板を当てがっておく→真っすぐ伸びようとするけどそれにぶつかると上に行けずに曲がって伸びる→曲がってきたら更に上に板を当てがい直し伸びようとするけどぶつかっては曲がり・・・の繰り返しなのだとか。
生産者さんや品種によってその曲げ方は違うのかもしれないけれど、なるほどー!な話でした。


真っすぐなのも良いけれど、曲がったアリウムは躍動感が出てまた面白いです。
色々な知恵と技術があるものですね。
いつもこうした裏話を聞くと、手をかけて育ててくれている生産者さんにありがたや・・・と思わずにいられないのでありました。


まだアリウム類はしばらく楽しめますよ(*^^*)
そして私は度々使い続けるのだろうな(笑)


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