包日記

包kurumiフラワーデザイナー五十嵐のブログ

アルストロメリア「スコーピオン」


前回のトルコキキョウもそうだけど、目まぐるしく「新種」っていうのが出てくる。
今回のアルストロメリアスコーピオン」もその中のひとつ。


アルストロメリアって、イマイチあか抜けない。(あくまでも個人的な見解です)
複色のものがほとんどなのですが、その組み合せが私の配色のカテゴリーにないものなんですよねぇ。
ですが品種によってはカワイイものもありますので、シーンや品種をかなり絞り込んで使用しています。
アルストロメリアにも相当な品種が存在しているのですが、残念ながら9割方使わない品種だと思います。


でもですね、というか、「だから」かもしれません。
こういう品種が出てくると「うぉーっ!」とテンションが上がるんですよ。
「これは別格」という品種に相応しい。
だって、カッコイイじゃありませんか。
ダークな色合い、そして変わり咲き。
アルストロメリアユリ科なので、花びらは内花被3枚と外花被3枚の計6枚からできていますが、スコーピオンの外花被は細くシュッとしています。
ぼってりとせず、シャープに見えるのはこのせいでもあると思われます。



先述した、私が絞り込んで使っている品種は主に花びらの条斑(柄)が無いもの。
ところが、「スコーピオン」は、がっつり条斑があります(^^;)
でも、これがまた効果的なような気がします。
条斑が無かったら、シャープさは半減してしまうのかも。
勝手なことばかり言ってますね(^^;)


ダークな紫と黄色で、ほぼ反対色というびっくり配色でありながら微妙なグラデーションもあって、とっても美しい。
新種だから・・・と、期待していなかった二番花もしっかり咲いてくれて、大満足させてくれた品種。
新しいものばかりが良いとは思わない。
でも、こんなステキな品種がどんどん出てきてくれたら、アルストロメリアの使用率がグンとアップするんだろうなぁ。


今回この「スコーピオン」アルストロメリア界に希望の光を見たような気がします。
がんばれアルストロメリア
期待を込めて・・・


包kurumiのホームページ

http://www.kurumi.jpn.com/