包日記

包kurumiフラワーデザイナー五十嵐のブログ

利休七則に学ぶ


千利休が残した言葉は心に刺さるものが多いです。
日本人の人を想う心はこのような偉人達が作り上げてきた文化だと思います。
利休七則は茶道の極意と言われていますが、茶道に限らず人と関わって生きていく以上、生涯かけて心しておきたい言葉です。


ご依頼の場所へ花材を持って行き、現場で花を活ける。といういわゆる「活け込み」。
包kurumiがメインとしてやっている分野の仕事です。


特に「活け込み」は、七則で述べられている「おもてなし」「しつらい」に大きく係わる重要な仕事だと考えています。
色々な解釈があると思いますが、包kurumiはこのように解釈しています。


一、茶は服のよきように点て
人の体調、気持ちなどを察し、その人にとって最も美味しいお茶を点てるように心がける。

二、炭は湯の沸くように置き
お茶でおもてなしするのなら炭にも興味を持ち学ぶ。

三、花は野にあるように
花だけが目立ってはいけない。そこにあることが当たり前のように活ける。

四、夏は涼しく冬暖かに
人の心理を察し、それに応える(解決する)しつらいを。

五、刻限は早めに
人を心地よくするおもてなししたいのなら、まずは自分の心に余裕を。

六、降らずとも傘の用意
人を不安にさせない心遣い。心置きなくお茶や会話を楽しんでいただく為に万全な準備を。

七、相客に心せよ
さりげなく、心地よい実りのある時間を提供する。


ここで言う「お茶」はすべて「花」に置き換えることができます。
たとえ迷いが生じたとしても、ここに必ず答えがあるのです。
いつも心に七則を。