包日記

包kurumiフラワーデザイナー五十嵐のブログ

夏休みの自由研究にしようかな。


植物の不思議って、今でも知らない事がいっぱい。
見慣れた花だけど「そういえばこの水玉はなんだろう?」
そう思い調べ始めました。


この「スカビオサ」は別段変わった花ではないのだけれど。


水玉模様に見える白いドット。
更にじっくり見てみると白いものはツンツンと飛び出しています。


英国ではPincushion flower(ピンクッションフラワー)とも呼ばれているようです。
Pincushion=針山。
確かに針がささってるっぽい。なるほどー
ちなみに和名は「セイヨウマツムシソウ






実はスカビオサは小さい花の集合体。
花を一つ取ってみる。

こうして一つの花にちゃんと一つ、白いドット(針?)があります。
だから集合すると水玉に見えたり針山に見えたりするんですね。


白いドットはおそらく雌しべか雄しべであろう。と予想してその辺を調べたみた。
すると、面白いことがわかった。

スカビオサは雄しべが先に発達し花粉を虫に運んでもらったらお役御免。
雄しべは枯れ、その後雌しべが発達してくるっていう「雄性先熟」っていうタイプの植物らしいです。
何でも優秀な子孫を残すために自家受粉を防ぐ(他の花から受粉する為)。という事からこのようになったのだとか。


そんな植物があったなんて!
これはまさに自然界の神秘。
実にたくましい。
雄性先熟はスカビオサだけではなく、他にもたくさんこのような植物はあるみたい。
こういう事を知る度に、植物への愛情が強くなっていきます。


松虫草」の記述はあるものの「セイヨウマツムシソウ」の記述を見つけることができず、結局、水玉の正体を決定づける記述は見つけられなかったのですが、単純に考えると一花に一つしかないものなので雌しべ?
でも雄しべの残骸とか見つけられない。雄しべはどこ?


確信を得られずモヤモヤしたままではありますが、植物ってスゴイ!と感じる事ができたので今日はここまで(^^;)
こりゃ、夏休みの自由研究にしてみようかな(笑)