包日記

包kurumiフラワーデザイナー五十嵐のブログ

ウンリュウバイ(コウテンバイ)

包kurumiの今季の正月花材のイチオシは何と言っても「雲竜梅(ウンリュウバイ)」。別名「香篆梅(コウテンバイ)」。
市場に並んでいる枝にピンとくるものが無くて、インパクトがあって丈のある枝が欲しい。と仲卸さんに相談したところ、この雲竜梅を勧められ注文することにしました。


梅はただでさえ、枝の質感も動きもカッコイイ。
その力強い印象の枝から、繊細で可愛らしい花を咲かせるのも魅力。


雲竜梅の場合、そこにうねうねとしたうねりが加わり更に個性が際立っています。
もちろん花も咲くのですがシルエットだけでも十分カッコイイ。


今年は撮影用の正月花の生け込みがあったので、早目のタイミングで仕入れました。
仕入れた後も何度も市場に足を運んでいるのですが、いつも市場で顔を合わせるお花屋さんに「この間はカッコイイ枝持ってましたね!」と声をかけられました。
もう「えっへん」って感じです(笑)
私ではなく、ウンリュウバイが褒められている訳で、しかも相談した仲卸さんの知識とセンスによって手にする事ができただけなのですが、やっぱり嬉しいものです。


たまにポロッとセリに出てくるようですが、流通量が少ないので同業の方も目にする機会は少ないと思います。
だから普段、挨拶程度で言葉を交わさない方から声をかけていただいたのだと思います。
以前、脇枝部分をたまたま見つけて買った事がありますが、こんな大枝は私も初めてでしたので興奮度合いもアップです(笑)
他のお客様にも使えるように多めに仕入れていますので、楽しんでいただけたらなぁ。と思います。



ちなみに撮影用の花はこんな感じになりました。
照明がまだ準備中で、暗めにしか撮れなかったのがちょっと残念。
テレビ写りを考えていつもより明るめの色合いの花を使っています。
映像に使う場合、いわゆる包kurumi色だと沈んで伝わりにくくなってしまうから。
どんな風に映っているのか楽しみだなぁ。


2015年は新しい出会いにも恵まれ、しばらくお会いしていなかったお客様とも再会できたり、本当にありがたい年でした。
皆様には深く深く感謝です。
2016年も、この雲竜梅のように力強く個性的に魅力溢れる包kurumiになれるように精進して参ります。
どうぞ、今後ともよろしくお願い申し上げます。


寒いですので風邪などひかないように、元気いっぱいに2016年をお迎えください(*^^*)


包kurumiのホームページ

http://www.kurumi.jpn.com/