包日記

包kurumiフラワーデザイナー五十嵐のブログ

素材の生かし方

いちごミルクを思わせる「ミミエデン」というスプレーバラを使った甘〜いブーケ風花束。


なぜか、このバラは花びらにシミがあるものが多くあまり使用しなかったのですが、今回はうっとりするほどキレイでかなり状態が良いものでした。
本当はこんなにキレイなバラだったのね(^^;)


一本から枝分かれし小さな花を数輪持ったスプレーバラなので、写真のようにまとめてごっそり使って存在感をアピールするのもアリです。
副素材と色合わせをして良さを発揮する素材もありますが、この「ミミエデン」は白からピンクのグラデーションが美しい花なので色合わせしなくても十分ステキです。
シンプルだから素材の美しさを発揮できる花もあるんです。
ミスカンサスという細長い葉っぱをまるめてアクセントにするだけでも、かわいらしさが伝わっていると思います。


根強い人気を誇るカスミソウとバラをふわふわと組み合わせるのもシンプルと言えばシンプルですが、バラの美しさを打ち消してしまっている懐かしさ漂う昭和風な花束を持っている方をいまだにみかけます。


同じ素材でも、花束の丈の長さ、花の配置や分量で大きくイメージが変わります。
バラとカスミソウをどうしても組み合わせたい場合は、白いカスミソウと相性の良いバラの色を選ぶこと。
そして丈を短くして中央に配置したバラのまわりにカスミソウでぎゅっと囲むデザインにするだけで、あっという間に昭和の香りはなくなります。
花をもらった大人の女性は「あら。オシャレ」と感激し、若い女性は「ちょーカワイイ!」と嬉々とするでしょう(笑)


気に入った花を生かす方法は必ずあるのものです。


包kurumiのホームページ
http://www.kurumi.jpn.com/