包日記

包kurumiフラワーデザイナー五十嵐のブログ

 バラ「ジーノピンク」

バラ「ジーノピンク」


実は好きなんですよ。バラ。
私も。


私が花屋で働き始めたばかりの頃、バラをもっと知りたくて始めて見るバラは必ず買って帰っていました。
品種名と、どんな咲き方をするのか、どれくらい日持ちするのか…
などなど、1品種1枚写真を撮ってましたねー。ナツカシイ。


バラの品種の多さと言ったら半端じゃありません。
次々と新しい品種が作出され、人気のないものはいつの間にか消えて行き…
流行り廃れが激しいです。
「あったあった、そういうバラ。懐かしい〜」
などと、ちょっと花屋暦が長い方と話しているとそんな会話になったりします。
夢中だったアイドルの名前で歳がバレてしまう…という現象に似てると思います。バラも。
そう。日本の芸能人と同じ数位は品種が存在するんじゃないでしょうか?
あは。ちょっと大袈裟かな…

でもでも、それくらいいっぱい品種があるんですよ。


バラについて聞かれたり言われたりする、お客様語録でこんなのがあります。
「バラって日持ちしないですよね」
「このバラ咲ききってない?」
「あの店のバラは○×円だったのに、この店高すぎるんじゃない?」

あぁ。すべて品種が多すぎる上の誤解です〜(それだけじゃないけど)
バラは人によって楽しみ方が違うと思います。
長く楽しみたい。
日に日に咲いていく姿を楽しみたい。
香りを楽しみたい。
色を楽しみたい。
豪華さを楽しみたい。
弱くても今の可憐な姿を楽しみたい。

品種によって性質が全く違うので、是非是非使い分けて楽しんでくださいね。
ちなみに日本人の方はつぼみを選び、外国人の方は咲いたバラを選ばれる傾向を感じます。
日本人は「未来」を、外国人は「今」を楽しむのかな?

深いですよーバラは。


さて今日のバラは「ジーノピンク」
上記の楽しみ方でいうと、色と可憐さを楽しむバラかな。
スプレーバラと言って枝が分かれていて花が数輪付いてるるタイプ。
シルバーがかった上品なピンクで、大人の女性に喜ばれる色だと思います〜
ステキー!
でも難点は花の大きさに対して茎が柔らかく細いので、花が咲いてくると重みで下を向いてしまうことが多いです。
私は目線より上に飾って、垂れてくる花のその姿を見て楽しんでます。
丈夫な方ではないので、つぼみを選んで買ってしまうと咲く前にしおれてしまう事もありますのでご注意!
少し開きはじめているものを選ばれる事をオススメしますよ。